すてちゃんおおあばれ!



もうおなじみ「すてちゃん」こと「すてきちくん」の元気な日常。
かわいんだな、コレが。
猫かってるひとは「あ〜ウチもウチも!」ってな感想をもつこと
請け合い。


○月×日 - 第1話 -

Cです。
今日、ステキチがおもしろいことをしたので、報告しておきます。

うちのかみさんが、クリスマスリースをつくるのに、
松ぼっくりをとるため、裏の空き地の松の木に登っていたのです。

それを見ていたステキチは、僕もと言わんばかりに隣の松の木に登ったのです。
ところが、登ったはいいが、下を見るとあまりに高いのにびびったのか なかなか降りてきません。
しょうがないので、わたしが迎えに登っていって、わたしの体に捕まえらせて降りてきました。

ところが、これで終わらないところが、ステキチらしいところです。

その後、もう一度松ぼっくりとりにいくと、またついてきたが、かえろうとしたとき周りにいません。
「帰るぞ」と声をかけても返事もしません。
(こいつはもともと返事をしない猫です。)
しようがないので、一人で引き上げてお茶してました。

すると、庭で松ぼっくりを金色に染めていたかみさんが、
「ステキチが、木に登って、助けを求めているみたい。」
と言ってきました。

うちのかみさんは、最初、ステキチが木に登って鳴き声を挙げているので、
しかも、かみさんのところから、枝のさきにいるのが良く見えるところで鳴いていたの で
そう思ったらしいのです。

ところが、何回も鳴くし、哀れな響きがあるので、助けを求めていると感じたらしい。

わたしが、木の下に行くと、今度は、わたしが登っていた松に
性懲りもなくまた上って、しかも、わたしの家が見える枝の先の方で固まっているのです。

最初は、声を挙げなかったので、どこかわからなかったのですが、
「ステキチ、どこにおんねん。」と声をかけると、枝のさきのほうから
情けない声が返ってきたのでわかったのでした。
こいつは、いつも返事をしない猫ですが、さすがに、木から下りられずに
困り切っていたと見えて、すぐに返事をよこしたようです。

猫の癖に、高いところに上って、降りる時下を覗き込むと足が竦むらしく、下へ降りてこれないらしい。

しょうがないのでまた、わたしが迎えに上って、体に捕まらせようとしたら、
パニクってわたしの顔につめをかけてしまう始末。

本当におもしろい猫です。

わたしを親と思っている節が強く、わたしのすることをすぐ真似したがるところは人間の子供そっくり。

できもしないのにやるやるといって、やろうとして失敗するタイプのようです。
ながながと、なりましたが、でも、そんなステキチをかわいいと思うのは、
「親ばか」ならぬ、「飼い主ばか」でしょうか。

以上、ステキチの大冒険でした。

○月×日 - 第2話 -

Cです。

ステキチが、またおもしろい行動をとったので報告しておきます。

この前、わたしが夕食をとっていると、自分のえさはもう食べたくせに「くれくれ」とうるさくないていました。

かみさんがあまりうるさいので、抱きかかえていたのですが、
凄い暴れ様でなんとか、わたしの食事をしている側に来て
おこぼれにあずかろうとしていたようです。

いつもならば、魚の骨とかあげていたのですが、
その日のおかずは、ねぎ入りのトン汁だったので、
あげられませんでした。

そして、わたしが、暴れるステキチを尻目に食事を終えて、食器を片付け、席を立った瞬間、
大きな目を丸くして、あんなに暴れていたステキチの動きがとまり、
目が点になってしまって、声もあげず、放心状態になってしまいました。

いつも、少し分けてくれていたのが、
何もくれずに片づけに入ったのが相当ショックだったみたいで、
そのあと、少しの間何もする気がなくなったようになっていました。

猫でもこんなに表情が有るのかと、ふたりで大笑いしていました。

また、おもしろいことがあったら連絡します。

○月×日 - 第3話 -

Cです。
先週の土曜日、うちのステキチが手術をしました。

これは拾ってきた時から、考えていたことですが、 野良猫を増やさない様、虚勢しようと
決めていました。
ステキチは、今月、生まれてから半年になります。獣医さんに
「半年ぐらいたって、泌尿器関係が十分成長したらやりましょう。」
と言われていたのです。

手術は、オスの場合簡単なものなので、大丈夫だったのですが、一晩の入院が必要でした。

さあ、これが大変の始まり、いままでも、一匹きりにして、「お留守番」をさせたことはあっ
ても、非行に走らない様にと(猫が非行に走るか・・・)他人の家に泊めたことはありません。
(猫だから、あたりまえや〜)

手術の次の日に、家内が迎えにいったら、病院内では、おとなしく、かわいい小猫で通して
おきながら、帰りの車に乗るや否や、「ぎゃん、ギャン」という感じで、泣きまくって、それが、
家に帰ってからも、1日中続いてさわがしいのなんの。

どうも、「自分1人(1匹)、知らない所に置き去りにされた」と、思ったらしく、飼い主の顔
を見るなり、安心したのと、同時に「思い切り、文句を言ってやろう」とステキチなりに考え
たのでしょう。

家に帰って、一晩寝て始めて、いつものステキチに戻った次第でした。
(いつもにもどっても、二人とも2階にあがって顔が見えないと「おりてきてよ〜」という
感じでうるさいのですが・・・・)

というばかばかしいお話でした。

それでは、また。

○月×日 - 第4話 -

Cです。

いつも言っている通り、ステキチは非常にやんちゃで> 悪さをするのが大好きなため、1日に
3度から5度は、むちゃくちゃ怒られます。
叱り方は、体には、できるだけ触れない様に、スリッパ等で大きな音をたてて怒ります。

すると、こちらが本気で怒っているのが分かるらしく、殊勝に耳を後ろに下げて、目を閉じて、
小さくなり、ちじこまってしまいます。(頭を平手でたたくぐらいでは、全ぜんこたえていない
様子で、その手にちょっかいを出してくる始末です。)

もっと、スリッパで大きな音を発てて怒った時には、自分のすみかに逃げ込みます。

ステキチのすみかは、ご存知の通り(注:HANNYが)、本当は、家猫用のトイレのはずの
プラスチックのケースです。もともと猫のトイレなので出入りしやすい様に、入り口にはドア
も何もないのですが、(犬猫用のハウスでもドアは無いわい!)夜寒くない様に、飼い主の温情
でタオルのドアを装備してあります。

ステキチが思いっきり怒られた時、ステキチは、そのタオルのドアの装備された自分のすみかに
一目散に逃げ込もうとします。

しかし、あんまり、こっぴどく怒られると、早くすみかに逃げ込もうと、焦ってしまい、自分
の手でタオルのドアの下の端を押さえてしまい、そのまま頭ごとタオルに体当たりするため、
何遍トライしても、逃げ込めないで、タオルにはね返されてしまう格好は、はっきりいって、
笑えます。(飼い主の温情が裏目になっている。)

怒っていたのを忘れさせてしまうステキチの作戦か?

「ステキチの逃走」でした。

○月×日 - 第5話 -

今度は、ステキチの要領のよさを紹介致します。

HANNY君もご存知の通り、最近会社では、残業弁当は出ないので(注:昔はそういう制度が
あった。)、遅くても、家に帰ってから、夕食(ほとんど夜食かもしれない)をとります。

ある日、会社から私が家に帰って、洗面所に行って、手を洗い、うがいをして、いざ、遅い
夕食を取ろうといすに座ろうとすると、いすの上に黒いものが乗っています。何かと思えば、
ステキチです。
なんと、ステキチのやつ、いつも私が座って食べる右側のいすの上に、正座して、待っている
ではありませんか。当然、私の夕食のおこぼれに預かろうという魂胆です。

私が、家に帰ってから食事をとる習慣を見て覚え、どこで食事をするかも見て覚え、その場所
で待つという猫にはあるまじき用意周到さ。
うちのかみさんに聴いて、分かったのですが、うちのかみさんが夕食にしようと準備を始めると
ちゃんと、左側のかみさんのいすの上に乗って正座しているとのこと。
きちんと、自分でおこぼれに預かれる場所を予想していやがるのが、わかりました。

何というやつ!! まったく。

「ステキチの予想」(いやしい予想ですが)でした。