特命リサーチ「富籤の嘘を暴け!」  ヘタレ庶民に一攫千金の夢を与えてくれるシステム、某大手銀行がやっている数字当てゲームのイカサマを見破ったのでご報告します。

1.基本的イカサマ

 この手の籤やら賭け事で重要なのはテラ銭の割合ですね。勿論、ゼロに近い方が良いシステムである事は言うまでもありません。さて、銀行系富籤ですが、なんと4割以上持っていかれます。酷い話です。そんなに取って何に使っているんだか。
 実際には、放棄された当選籤を次回に還元しませんので、この割合はもっと上がります。

2.数学的イカサマ

 普通の籤と違って、数字を自分で当てるものがあります。このシステムはイカサマ の温床とも言うべきもので、更に多くの人が絶対損をします。
  • 「当選しても全員が番号を当てていたらマイナスになります」
     困ったシステムですね。競馬だって最低は1倍なのになぁ。
     返還金=(売上−テラ銭)/当選者数
  • 「番号が完全ランダムであったとして、その回で最も売れなかった番号を知れば、最終日にそれを買って大儲けできる」
     汚職の温床ですね。これは先ほどの式を悪用したものです。毎回当たるわけでは無いのですが、人間が選ぶ数字というのは偏るものです。よって、長期間このイカサマを続ければ絶対に儲かります。
     ある番号の期待値=当選確率(公平)/その番号選択者数(任意)

    3.ランダムのイカサマ

     これはやってはいないとは思いますが、当選番号に矢を放つシステムでイカサマが可能です。円盤の回転速度と、矢の飛ぶ速度を一定に保つ事は簡単ですので、円盤の裏に回転位置センサー、矢の発射装置に制御用ソレノイドでも付けておけばプログラムで番号を狙って出すなんて簡単です。
     同様に、あなたがカジノへ行ったとしても、ディーラーが本気であなたを狙ったら確実に負けます。ランダム要素しか無いように見えるルーレット等でもそう思った方が正解です。

    4.時間を利用したイカサマ

     さて、売れ残った籤を使ったイカサマをご紹介しましょう。普通の籤は番号が既に印刷されています。よって、売れ残った籤の中にも当然、当選したものがあります。これを総会屋なりに定価(?)で売ります。経理上の日付だけ操作すればハイ出来上がり〜。例え末等でも脱税に使えますね。(何か他の仕事で儲けた利益を籤で当たった事にしてしまう。当選の伝票も貰えるから完璧です)
     そんな事は無いと言い張るなら、経理伝票と外れの管理方法公開してみそ。出来ないだろ。

    5.まとめ

     かくして、日本の場合、籤なんか買うより地道に働いた方がお金になります。皆さん、うまい話の誘惑に負けずにコツコツいきましょう。(1998・01・22)