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「アダルトゲーム」氾濫の終焉1999

 ついに年間発売本数が推定で300本を越えた、Win95/98上で動作する18禁止ゲーム。来年は一体どうなってしまうかを推測してみました。

1.氾濫の原因推定

 なんだかんだ言っても、パソコンの普及率は年々上昇している。今や、まともな会社でURLが無いところは存在しないとまで言われている。台数が普及すればそれだけビジネスチャンスがある。
 コンシューマゲーム開発をするには、意外とプログラム環境が高価である。ドリームキャスト、プレイステーション2が自社では扱えないと考え、ターゲットマシンで直接開発も可能なパソコンのアダルトゲームに小さい会社が飛びついたのも無理はない。
 晩婚化などにより、独身男性の比率が多分増えていて、その可処分所得の使い道の一つがゲームです。

2.今年の状況

 多い月では、1日1本以上のタイトルが発売されました。もはや、メジャータイトルを追いかけるだけでも大変です。
 特に、月末は給料日後という事で財布の紐の緩みも期待できるので、多くのタイトルがバッティングします。
 売り場の小さい店舗では、入荷しないソフトもある上、そこそこの店舗でも入荷したタイトルの平積みがたった1週限りで終わりという有り様のようです。

3.来年の予測

 タイトルの供給過剰により販売本数が伸びず、ソフトハウスの倒産及び吸収合併が起きるでしょう。それに先駆け、弱小メーカー同士でユーザークラブやWebのユニット化(業務提携)がおきるでしょう。
 自社内に余力のあるメーカーは、あたかも漫画雑誌のように、複数タイトルのゲームを連載形式にして販売し始めるでしょう。
 老舗メーカーは、外注を使ってでも古いタイトルのWindows移植を推進し、これを外国語バージョンにして販売する場合もあるでしょう。
 また、メーラーのようにインターネット接続を前提としたソフトが10タイトル以上出るでしょう。そのうち1タイトルはその年を代表するソフトの一つとして何年にもわたって語り継がれるでしょう。




 以上、当たるかな?

 ついでに個人的な補記

○1999年にもっともブレイクした原画家
知名度の上昇率から見ると:SCA自(ケロQ)
ブレイクという言葉が相応:小池=江里加=定路(アボガドパワーズ)

○1999年エロゲー大賞作画部門
餅は餅屋:「こみっくパーティ」(リーフ)
背景はぁぁ世界一ぃぃ?:「ディアレストヴァンパイア」(エアプランツ)
作画以外何も無いという意味でクソゲー:「L」(TOPCAT)vs「紅蓮」(ZONE)

○1999年エロゲー大賞音楽部門
正直に書くなら:「Kanon」(KEY)
隠れた名曲:「鈴がうたう日」(Tactics)

○1999年エロゲー大賞シナリオ部門
趣味で言うなら:「うつせみ」(BLACKPACKAGE)vs「幽閉」(DEEPZPNE)
正直に書くなら:「加奈」(D.O.)vs「Kanon」(KEY)

 以上、某所へのお返事でした。