08/24
お題目:更新もどき
更新もどきです、更新してません。多分。え、だってこのところ変にアクセス数多いから、何か心配で(笑)
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03761 96/10/08 11:45:16 TERA2045 Re03760 クソゲーが大切
長い書き込みなので、引用は省略します。で、結局、日本で新しいタイプのゲームが出にくい原因は、「出版社」「経営陣」「ユーザー」(!)の三つである。というのは、間違いのない事実だと思います。
しかし、年鑑発売本数を制限すれば、以下のような弊害が発生すると思われます。
1:ロイヤリティの上昇
これによって、所謂「有象無象のメーカー」は淘汰されますが、それだけ発想の自由度が失われてしまう可能性があります。現在でも、企画にはあった発想の自由さが、製品段階では全く失われてしまって結局、失敗してしまったゲームが多くあると思われます。この傾向に拍車を掛けることは、むしろ市場の活発さを失わせること事になる可能性があります。
2:問屋の離反
販売本数を制限することによって、問屋はさらに『確実に売れるゲーム』を要求してくると思います。問屋の保守傾向の強さから予想すると、「○×タイプのゲームじゃないと引き取らない」から一段階進んで、「○×じゃないと引き取らない」という結果を生む可能性がかなり高いです。
ただ、有象無象のゲームの中から、ダイヤの原石のような煌めきを見つけたとしても、我々ユーザーサイドには、それを磨く術がないという現実は残ってしまいます。更に、現在のような、「○×タイプのゲームを粗製乱造する」という傾向が続けば、かつてのアタリショックの様な、市場自体の崩壊も招きかねません。
そこで、最も効果的に、且つ確実にオリジナリティを持ったゲームを開発せざるを得ない状況に各メーカーを追い込むために、『ソフト一本あたりのプログラム・データ総容量の制限』を提案します。
CD-ROM時代に逆行するようですが、これを行うことにより、グラフィックや各種演出だけで他のソフトとの差別化を行うことが事実上、不可能になり、『ゲームシステムそのもの』を差別化しなければならなくなります。また、小規模ソフトハウスにとっては、グラフィックその他の『ゲームでない部分』の開発による負担を大幅に減らすことが可能だと思われます。発想力のないメーカーは必然的に淘汰される事になるでしょうが、これは仕方がないでしょう。
無論、この提案にも問題がないわけではありません。問屋は当然反発するでしょうし、現在の酒池肉林のごとき演出の嵐に馴れ親しんだユーザーがどういう反応を示すかは、予想ができます。
しかし、考えなければならない問題は多く、時間はおそらくほとんど、僅か数年しか与えられていません。
ユーザーが『ゲーム』から離反する前に、なんとかしないと……
オン書きなので、少し変です。
新田陸士長
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03762 96/10/08 14:27:17 TERA2045 もう一つ……
正直なところ、現在のゲーム業界、特にコンシューマーゲームの未来は、真っ暗と言って過言ではないと考えています。ゲームが『珍しくない、単なる娯楽の一つ』となり、読書や音楽を聞くのと、同じくらい一般化するのは、ユーザーにとっては望ましい変化ではありますが、メーカーにとってはどうでしょう?
ソフトウェアメーカーはロイヤリティや各種契約など面倒な手続きのいらないパソコンゲーム開発にシフトしていくでしょうし(これは、パソコンが普及し続けている現状もあります。)サードパーティーの居なくなったコンシューマーマシンは、メーカーからも見捨てられてしまうでしょう。
(事実、セガはセガPCと言う形でサターン以後を探っていると考えて良いでしょうし、各メーカーのパチンコ参入などは、その一端だと思われます。)
海外からやってくるソフトも、そのほとんどが元はパソコン用ソフトだということも考えると、かなり真っ暗になれます。異様なまでに高速のCPU、化け物のようなグラフィック能力、高速のCD-ROMドライブ、一度インストールすればあとは簡単高速起動を保証するHDD、ちょっと高いけど増設すれば間違いなく見返りのあるメモリ、マウス、アナログ・スティック、キーボード等多彩な入力用ディバイス……
「パソコンは高い」と言われる方もいるでしょうが、我々は現に、こうしてパソコンを使い、ネットワーク上で意見を交換しています。今、使っている機材で、そのままゲームが楽しめるとすればどうでしょう?
現状において、コンシューマーマシンがパソコンに対して唯一有利な点を保っているとすれば、ソフトの流通と、価格でしかないような気がします。
ゲームがもの珍しくなくなった時、外に遊びに行くことより、本を読むより、ビデオを見るより、面白いソフトを提示してくれるメーカーは、日本に残っているんでしょうか……
それを考える時、いつも真っ暗に落ち込みます。
新田陸士長
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00534 96/10/13 15:46:21 TERA2045 結局
如何にして語るかではないでしょうか?
メーカーにも関連雑誌にも期待できないとすれば、我々が我々自身の言葉でゲームを語る以外に手段はないのでしょう。もし、我々がゲームを語ることを止めれば、(破滅は大げさにしても)日本のコンシューマーゲームというジャンルの先鋭化・縮退化は避けられないでしょう。
かつて第二次大戦があり、敗戦国となった日本は多くの戦犯を生み出しました。しかし、『最大の戦犯は、操作された情報に踊らされ、事実を見る目を失い、破滅の予兆を知りながら何もしなかった国民である。』という話があります。
現在のコンシューマー業界の現状は、戦前の日本や、かつてのソ連等の社会主義国に良く似た部分があります。特に関連雑誌への情報操作や、内部非公開主義などにその傾向を強く感じます。
これらの国がどの様な経緯を辿って行ったかは明らかですし、それらの後に残ったのは、癒し難い傷と無秩序だった事を考えれば、現状を自分の目で認識し、メーカーに対して何を求めるのか、あるいは業界内で(今すぐには無理にせよ)何をすべきなのか、自分で考えなければならないのでしょう。
今後、面白いゲームを楽しむためにも、業界内で生き残るためにも。
新田陸士長
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………はてさて、5年後の今はどうなってますか?
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では、次回の更新をお楽しみに。
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